あなたは困っている時、他人に助けを求められるタイプでしょうか?
僕はなかなか自分から言い出せない性格です。
「困っている人がいると助けたくなる」
この現象を心理学では「アンダードッグ効果」と呼びます。
アンダードッグというのは、「川に落ちてしまった犬」のことを指すそうで、悲惨な状況にある人ほど、周りからの助けが得られるという効果です。
わかる人はほぼいないと思いますが、ジャンプで連載されていた西尾維新先生の「めだかボックス」で球磨川くんのアンダードッグ効果が描写されていた記憶があります。
実際、このアンダードッグ効果は2011年にアメリカのハーバード大学のニール・パパリア教授などに研究されていて、
・情熱的で頑張ってるのに、業績が悪いかわいそうな会社
・何も努力していないのに業績がいい会社
どっちの商品を買いたいか?と尋ねる実験をしたところ、自明ですが前者の方にたくさん票が集まったそうです。
これはセールスでも良くある「理由の力」に通ずるものがあり、
「作りすぎたから安くします!」
「1ダースと1ケースを間違えたので割引します!」
「売れてないと怒られたので割引します!」
といったように、聞いている側が「そうなんだ、かわいそうだな」とちょっとでも思わされる売り方。
一度は見たことがあるのではないでしょうか。
こういった「理由」があれば、何かを割引して売る時には説得力が増します。
僕も今の時期に重宝している羽毛布団があるのですが、これを買った時もそうでした。
4年前に買ったこの羽毛布団は、ふとんだけで30万円したのですが(高い)、これを買ったのは「いいものを売っているのだけれど、借金がすごくて経営難」の会社からです。
いらないものはタダでもいらないのですが、いい羽毛布団は欲しかったので、よければ買おうかなと思っていた時にそんな話をされたので、思わず心動かされて買ってしまいました。
西川のダウン布団です。
結果とても暖かいので満足してます。
ベッドは人生の1/3を過ごす場所ですからね。課金する価値があります(感情で買って理論で正当化)。
この間聞いた話で面白かったのは、困った時に助けてくれるのは人間だけではなく、コウモリもそうらしいのです。
鍾乳洞とか、洞窟に行った時にコウモリっているじゃないですか。あの生き物たち、すごい集団行動してるんですよ。
かなり統率の取れた社会的な生き物らしく、人間と同じムーブをするのだと。
アメリカのメリーランド大学のジェラルド・ウィルキンソンはコウモリの研究を行っていて、コウモリが助け合う生き物だということを証明してくれています。
吸血タイプのコウモリは60時間血を吸わないと体重の25%を失ってしまい、飢え死にするそうです。
その飢えて困っているコウモリがいると、他のコウモリがすぐ飛んできて、自分の体内に溜めておいた血を分けてあげるそうなんです。
コウモリって優しいんですね。
ただ、ここからが面白くて、助けてもらえないコウモリもいるみたいなんです。
それは、「他のコウモリを助けなかったコウモリ」です。
「あいつは、この前も、その前も見て見ぬふりをした。だからお前は助けない」
コウモリもそんな義理人情の世界で生きているみたいです。
自分のやったことは帰ってくる。
天に吐いたツバは自分にかかってくる。
人間もコウモリも同じですね。
ただ、この助け合いの精神、仕事だとなかなか言いづらいですよね。
「助けてって言いづらい」
「どうせ助けてもらえない」
「やってくれるかもしれないけど迷惑だとウラで思われてそう」
そんな気持ちが頭をよぎって、言い出せない・・・なんてことはありませんか?
僕はあります。
しかし、この壁を乗り越えられる人ほど仕事ができるという研究もあります。
アメリカのカーネギーメロン大学のロバートケリーは、アメリカのベル研究所でトップクラスの技術者、いわゆる「スター人材」がどんな振る舞いをしているか?を調べたところ、
「人あたりがよく、困ったことがあるとすぐに他の人に助けを求める」
という傾向があることがわかったのです。
気軽に相談するのがスター。
一人でなんとかするのが平々凡々。
勇気を持って「助けてください」「手伝ってもらえませんか?」と言うことが自分をステージアップさせる秘訣だそうです。
P.S.
アウトプットがてら・・・
実は、他人からの助けを得やすい人と、そうでない人がいます。
これを、「自力運」「他力運」と言います。
自力運の人は、人から助けられにくい、つまり自分の力量で進めていく傾向があるので、積極的に人に頼れるよう改良していく必要があります。
他力運の人は、人から助けられやすい、自我を出さずに流れに身を任せてもなんかうまくいってしまう人。
僕は他力運なので、学問上では天からのお助けがきやすいタイプだそうです。ただ自我が強すぎてなかなかそう感じたことはないので、「我を捨てなさい」と言うお告げなのでしょう。
鏡に映った自分から我(エゴ)を抜けば神になる(かがみ – が = かみ)とはよくいったもので、いかに自我を捨てられるか?が人生のテーマの1つだと思います。